LCCなどの格安航空に乗る前に知っておくべき6つのこと

Low cost carrier 海外旅行予約

格安航空の安さには理由がある

LCCなどの格安航空の安い運賃には理由があります。従来の航空会社とどう異なるのか、乗る前に知っておく必要があります。

1, どうして安いのか理解しておく

まず、格安航空は、飛行機の運用効率化、業務やサービスの簡素化・効率化・自動化、オプションの有料化などの手法によって経費を下げ、そのぶんを運賃の安さに反映しています。したがって、経費が一番かかる人手を必要とするサービスは、別料金になると考えておいてください。

2, 予約前に条件やルールをよくチェック

予約から搭乗まで、各航空会社ごとに、チェックイン時間などのルールが細かく異なっています。大手航空会社のように、横並びで同じルールというようになっていません。予約をする前に、各社のウェブサイトなどで条件やルールをよくチェックしておくことが大切です。とくに、チェックイン時間、遅延や欠航、キャンセル、手荷物、食事を重点的に見るようにします。

チェックイン時間は厳格に運用されている場合が多く、搭乗の何時間前から始まり、いつ受付終了かはっきりしています。乗る側の都合による融通はきかないと肝にめいじておいてください。いったん購入した航空券は、利用者の都合による変更や払い戻しができないことが多く、たとえできたとしても高いキャンセル料が設定されている場合が多くなっています。

3, ターミナルや乗り場の事前確認を徹底

コストを安くするために、近郊のマイナーな飛行場からの発着になっている場合もあります。勝手に思い込んでいると「違う場所だった!」ということありますから、事前によく確認し、位置やアクセス、移動手段なども見ておきます。同じ場所であっても、大手と異なり、格安航空が利用するターミナルや乗り場は、空港内の隅っこや遠い位置にあることも多くなっています。チェックインカウンターがどこにあるのか位置を確認しておき、移動時間の余裕を見ておくことが大事です。また、チェックインカウンターが混み合ってことも多く、ウェブサイトから行なえる手続きは事前に行なっておくと、余裕をもてます。

4, 定時発着が劣る傾向

格安航空では、預入荷物に追加で費用がかかることから機内持ち込みの荷物が大きく重くなる傾向にあり、搭乗や降機に時間がかかります。また、従来の航空会社に比べて安いコストを実現するため、飛行機は最小限の機体数と時間管理で運用されています。混雑や、天候不良、機材故障によって発着に遅れが出ると、折り返す便も遅れや欠航したり、定時発着が劣る傾向にあります。もし欠航しても、他社便への振替などは基本的にないので、もしものときのために代替の手段をあらかじめ調べておいたり、検討しておく必要があります。時間、日程の余裕をもって旅行を計画しておくと安心です。

5, 快適なことは別料金

従来の航空会社で運賃に含まれていた、預入荷物や事前の座席指定、機内の飲食サービスも、別料金であることが多くなってます。もしも従来型と同様のサービスを受けたいなら、追加で料金を支払う必要があります。格安航空の価格は、それらをカットしているから格安の料金になっているという理解が必要です。逆にいえば、オプションを必要としない人にとって安くあがる仕組みになっているということです。これらオプションは事前に申し込みしておくと、チェックイン時に追加するよりもトクな価格設定になっている場合がほとんどです。ここでも「あらかじめウェブサイトなどで行なえる手続きは事前に行なっておく」です。

6, 常に格安なわけではない

ここまで見たように、LCCなど格安航空を利用する場合には、従来の航空会社とは異なることを事前の理解すること、割り切ることが必要で、トラブル時にはあきらめや自分で対処できる能力が必要です。運賃は非常に安い便もありますが、季節や時間帯、残席数など需給に連動したフレキシブルな設定になっていて、需要が多い便では思ったほどに格安でないこともあります。表面的な価格だけでなく、すべて含めて総合的に判断し、従来の航空会社、鉄道や高速バスと比較検討してみるとよいでしょう。

 

事前に理解、割り切っていても納得できない対応を受ける可能性があります。格安航空は、サポート窓口も貧弱であることが多く、話し合いがぜんぜん進まないこともあり得ます。そんなときには、消費生活センター等に相談するという手もあることを覚えておいてください。