クリスマスマーケットを楽しむ海外旅行

海外旅行先

日本では味わえないクリスマスを海外で体験する

クリスマスは本来キリスト教の祭です。日本で季節のイベント化されたクリスマスでなく、欧米の本場ならではのクリスマスの雰囲気を味わいたいなら、その時期に海外旅行に行くのがよいでしょう。

さいわいにクリスマスから年末年始にかけて、日本人にとって長期休暇が取りやすい環境にあります。数日の有給休暇を取れば、9連休以上の休みを取れます。基本的に1週間以上のツアー日数が必要なヨーロッパに行くのにちょうど良い季節でもあります。

主にヨーロッパでは、11月下旬ころからクリスマスまでの時期に街の広場や教会周辺にクリスマスマーケットが立ちます。そこではクリスマスを祝うためのクリスマスオーメントやグッズが販売されていたり、シュトレンなどクリスマス時期だけのスイーツやホットワイン、屋台グルメが楽しめたりします。家族向けには子供向けのアトラクションや移動式遊園地が来たりします。通りにはクリスマスイルミネーションが施されます。

またレストランではクリスマス時期限定のメニューやクリスマスディナーが催されたりします。教会ではオルガン演奏やミサがあり、観光地の教会には観光客も受け入れている場合があります。

クリスマスを堪能できる海外旅行先

クリスマスマーケット屋台

クリスマスの時期になると、旅行代理店各社はクリスマスマーケットを堪能できるツアーを売り出します。それらの主な旅行先の国は下記のような国々です。初めての海外旅行の場合、添乗員付きでクリスマスマーケットや有名な観光地へ連れて行ってくれるツアーなら安心してクリスマスを堪能できます。

ヨーロッパ

ドイツ、フランス、オランダ、ベルギー、オーストリア、イタリア、スペイン、チェコ、ハンガリー、ポーランド、クロアチア、フィンランド、デンマーク、スウェーデン、ロシア

アメリカ・ハワイ・オーストラリア

アメリカ本土、カナダ、ハワイ、オーストラリア、ニュージーランド

アジア

香港、フィリピン

世界各国のクリスマスマーケット情報まとめ

ドイツ

11月下旬からドイツ国内各地で大小様々なクリスマスマーケットが開催されます。ドイツ国内だけで100を超えるクリスマスマーケットがあります。

そんな中でも、世界最古と言わているドレスデン、世界一有名なニュルンベルク、世界最大規模のシュトゥットガルトの「世界」が付く3箇所が特に有名なクリスマスマーケットです。

そのほかにフランクフルトやケルンなども有名です。

オーストリア

オーストリアのクリスマスマーケットは、ウィーン市庁舎前、宮殿前広場、チェスキー・クルムロフなどが観光客に有名です。

なかでもウィーン市庁舎前のクリスマスマーケットは、大きなクリスマスツリーやイルミネーションで照らされ、クリスマスならではの観光スポットとして人気です。

世界遺産であるシェーンブルン宮殿やマリアテレジア広場のクリスマスマーケットも人気がありです。

イタリア

イタリアのクリスマスは、24日にはローマ教皇のミサがテレビで生中継されます。その中継を見ながらホテルの部屋でゆっくり過ごすこともおすすめ。

ローマではナヴォーナ広場などにクリスマスマーケットが立ちます。

スペイン

スペインのクリスマスは、マヨール広場など各地にある広場にクリスマスマーケットが立ちます。

クリスマスシーズンは、あちこちにベレンという人形を見ることができます。このベレンはクリスマスマーケットでも売られていてお土産にできます。

フランス

フランスのクリスマスに一番華やかなのは、シャンゼリゼ通りのイルミネーションでしょう。シャンゼリゼ通りがイルミネーションに輝きます。通りには屋台も出て食べ歩きながら楽しめます。

ほかにストラスブールではフランス最大規模のクリスマスマーケットが立ちます。

ベルギー

ベルギー・ブリュッセルのクリスマスマーケットは規模が大きく、証券取引場から聖カトリーヌ広場周辺にかけて、全長2kmに200を超えるマーケット小屋が出現します。

ほかに、ブルージュのマルクト広場やシモンステフィン広場や、ルーヴェンのラデウズ広場やヘルベルトホーフェル広場、もともと夜景が美しいゲントでは大聖堂前の広場からコーレンマルクトにかけて約100店以上があります。

オランダ

オランダのクリスマスマーケットはダム広場が有名です。アムステル川を中心に光のオブジェが展示されるライトフェスティバルも開催されます。

ほかに、ファルケンブルグでは珍しい洞窟内クリスマスマーケットがあり街では水・土曜日の夜にクリスマス・パレードがあります。マーストリヒト旧市街はクリスマスイルミネーションに包まれます。ドルドレヒトというロッテルダム近郊の町は、約2.5kmにわたり300店もの店が並ぶオランダ最大規模のクリスマスマーケットがひらかれます。

スイス

スイスは、チューリッヒ中央駅のスイス最大の屋内マーケットやベルンのクリスマスマーケットが楽しめます。

チェコ

チェコ・プラハの旧市街広場にクリスマスマーケットがあります。

クリスマスに鯉を食べる風習があるチェコでは、旧市街や教会など歴史的建造物をバックにしたクリスマスマーケットでクリスマスの雰囲気が味わえます。

場所によりますが、クリスマスマーケットやクリスマスツリーの設置などは1月6日の三賢者の日あたりまで残っています。

ルーマニア

ルーマニアでは、ブラショフやアルバ・ユリア、シビウ、ブカレストなどののクリスマスマーケットが有名です。

フィンランド

サンタクロースの国、ヘルシンキではアレクサンテリンカトゥのライトアップがクリスマスの雰囲気を盛り上げます。元老院広場のクリスマスマーケットが人気です。

ヘルシンキ郊外の小さな中世の街ポルヴォーは中世の雰囲気とクリスマスデコレーションが融合してクリスマスに浸れます。

ワインやグロッギが盛り上げます。

エストニア

ただでさえ「おとぎの国」と言われるタリンにクリスマスが来たらどうなるか想像できますか?

ラエコヤ広場(旧市庁舎前広場)のクリスマスマーケットが有名で、世界で初めてクリスマスツリーが置かれた市と言われています。

アメリカ

言うまでもなくアメリカ国民ならだれでも知っている、ロックフェラーセンターのクリスマスツリーが毎年20~30メートルもの高さで圧巻です。

カナダ

この時期はライトアップされたカナダのナイアガラの滝がダイナミックなイルミネーションに光り輝きます。寒さが厳しいので防寒対策をバッチリしてクリスマスを楽しみましょう。

香港

香港では通常のライトアップに加えて、クリスマス時期にはクリスマスイルミネーションが加算されます。

オーストラリア・ニュージーランドや南太平洋の島々

南半球のクリスマスシーズンは夏。北半球とは違ったクリスマスを楽しめます。サーフィンするサンタの写真を一度は見たことがあるのでは?

シンガポール・マリーナ・ベイ・サンズ

クリスマス時期に海外旅行する際の注意点

クリスマスの時期、外はとても寒くて、建物の中は暖かくなっています。脱ぎ着しやすい服装にしておくことがコツです。また夜は足元から冷えます。暖かい下着やくつ下、使い捨てカイロの利用を検討しましょう。

ヨーロッパでは公衆トイレがなかったり、店舗利用者のみトイレ利用可だったりします。クリスマス時期は冷えるうえに、夜間に外出することも多くなります。夜間は店舗も閉店しています。出掛ける前に済ませておくことが大切です。

クリスマスマーケットには仮設のトイレがあることがありますが、有料な場合が多いと思ってください。あらかじめ小銭を用意しておきましょう。

欧米のクリスマスは家族と家で過ごす習慣があります。そのため24日~26日にかけて店舗やレストラン、美術館などの休業がとても多くなります。行ったら休みだった、入るところがないなんてことにならないように事前に調べておいてください。25日午前中の教会は信者のみ入場可な場合が多いです。帰省で長距離列車や飛行機も混み合います。

人で混み合うクリスマスマーケットは犯罪者にとってはかっこうの仕事場です。そのうえ人々は厚着しているので気付かれにくい状況になります。アジア旅行者はとくに狙われやすい傾向にあります。

  • 服のポケットに貴重品を入れない
  • スマートフォンやカメラを取り出しやすいところに入れない
  • 荷物を背中に背負わない
  • バッグを前に持ちバッグの口を手で押さえておく
  • 場所取りのつもりで荷物を置いたり、バッグを地面や椅子に置かない