昼間歩いているのは旅行者だけ
よく晴れた日って、海外旅行に行くとうれしいですね!
でも、そんなピーカンな天気の日中に周りを見渡してみると、歩いているのは旅行者だけ!なんてことはないですか。実際に南の島や東南アジアで太陽がサンサンと輝いている中を歩いている住民はほとんどいません。
熱中症に注意しよう
でも、いい写真が撮れるは、そんな雲一つないような青い空の昼間ですね。だったら、熱中症に注意して行動するようにしましょう。
日本でも夏になるとたくさん報道される熱中症は、日射病や熱射病をまとめた総称です。日射病は、太陽にあたりすぎるとなります。熱射病は、屋外だけでなく、室内でもなります。日本の熱中症で救急搬送されるうち4割は室内なんです。一方の屋外は、南の島や東南アジアでは日本より多い紫外線が降り注ぎます。オーストラリアでは日本の約5倍もの紫外線が降り注ぐので、皮膚がんが社会問題になっています。
熱中症の予防方法
まず、よく寝てください。
海外旅行では、つい夜遊びしたりして寝る時間が遅くなりがちです。でも寝不足で体力がちゃんと回復できていないと、熱中症になりやすくなります。翌日、一日中街歩きするとか、海に行くとわかっているなら、しっかり寝るようにしましょう。
日本でもよく言われていることですが、水分を定期的に補給しましょう。
汗をじわじわかいているとき、水分が減っている!ってわかりやすいですね。でも、ビーチではあっという間に蒸発します。海やプールに入っている間にかいた汗は気づきません。
500mlのペットボトルの水を携帯して、随時水分補給をするようにしてください。コーヒーやお茶、アルコール類は利尿作用があるので逆効果です。水かスポーツ飲料がよいでしょう。また、塩アメの類も塩分補給の足しになります。(汗をかいていないのに塩分を取ると逆に取りすぎになります。塩アメやスポーツ飲料は扱いに注意)
暑いところでは、心地よい風が吹いているとうれしいですね!
そこに落とし穴があります。そんな状況では汗をかいても風であっという間に蒸発してしまい、汗をかいていることに気付かないことがあります。風にあたりすぎるのも体調不良になりますので、風が強い天気がよい日、海風などがある日には注意して、こまめな水分補給を心掛けてください。
体調が悪くなったら休む勇気をもつ
熱中症にならないように気をつけていても、慣れない海外で移動や歩行、食事していると体調が悪くなることはあります。
疲れが出た気がする、脚がつる、頭痛がする、たちくらみ、そんな症状が出てきたら、水分補給して、涼しいところで休んで様子をみましょう。ツアー中のときなら、すぐにガイドに体調不良を申告しましょう。
ここで「迷惑をかけるから」と我慢して行動し続けるのはよくありません。結果として、他の人にさらなる迷惑をかけ、翌日以降ホテルの部屋で休むはめになるかもしれません。
休む、休憩する勇気をもってください。
熱中症の応急措置
熱中症の疑いがある状態になってしまった場合、まずは服をゆるめ楽な姿勢で体を冷やす応急措置をします。大きな血管が皮膚に近い三つの首である、首、手首、足首を水や氷で冷やすと血管の血液が冷やされ、全身を水冷する効果が期待できます。
それでも回復が実感できないときや失神してしまったとき、クレジットカードのカードデスク、ツアー会社のデスクに電話して、状況を報告して、ヘルプを求めます。
いつでも電話できるように、電話番号を記録しておいてください。
海外で携帯電話が通じる状態にしておいてください。
現地の電話番号でなく、国際電話の場合はどうするばかけられるか事前に調べておいてください。
一人旅のときは、しっかりした予防と早めの判断が大事です。いつも周りに人がいるとは限りません。
日常よりもしっかり気をつけたうえで、海外旅行を楽しんでください。